乳がん治療を受けるにあたって
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性生活について
治療と性生活について
性生活によって病気の進行や再発につながるなど、乳がん治療に悪影響を与えることはありませんので、心配しすぎる必要はありません。
ただし治療によって性生活にさまざまな変化が起こることがあります。
■手術
手術直後であっても問題はありませんが、傷の痛みやリンパ節を切除した脇の下の感覚が変化し、違和感や不快感を生じることがあります。
■放射線療法
全身倦怠感が強いなど、体調が思わしくない場合は無理をする必要はありません。
放射線があたった皮膚は、硬くなったり乾燥したり、触られた感覚が変化することがあります。
■薬物療法
抗癌剤治療中は、感染や出血、性交痛や妊娠の可能性に注意が必要です。
抗癌剤の副作用による白血球や血小板が減少する時期は、感染・出血のリスクが高まるため性行為を控えましょう。
ホルモン療法中は、膣の乾燥や粘膜の萎縮による性交痛を生じる場合がありますので、潤滑剤を使用することが効果的です。
薬物療法中の妊娠は、胎児に影響を与えるため生理が止まっている場合でも避妊は必須です。
また、パートナーが抗癌剤の影響を受けないようにコンドームによる避妊が必要になります。
妊娠を望む場合は、担当医に相談しましょう。「妊孕性について」もご参照ください。
治療中の性生活は、パートナーとのコミュニケーションが大切です。不安な気持ちをパートナーに伝えましょう。
体調や治療による影響は個人により異なります。
性生活に関して医師に相談しにくい場合には、看護師に相談しましょう。
■参考サイト
がんやがんの治療による性生活への影響 がんと診断された女性へ(国立がん研究センターHP)
患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版(日本乳癌学会HP)
もっと知ってほしい がんと性にまつわること(認定NPO法人キャンサーネットジャパン)

