大きなショックを受けると思考が停止したり、混乱してしまい漠然とした不安を強く感じることがあります。通常は一時的なことで大抵は2~3週間ほどで回復していきます。不安は、検査結果を待つ間、今後の見通しが立たないこと、病気そのもの、治療による生活や仕事への影響、ご家族への対応など多岐にわたります。お一人で悩むより信頼できる人や医療スタッフ、患者会などで話を聞いてもらうことで不安が和らいだり、自身の思いを整理できたりします。知らないことが多く、漠然とした不安から情報を得ようとして多くの書籍やインターネットを閲覧し、かえって混乱や不安が強くなる場合があります。ブログや体験談は、個々が体験し感じた情報でありすべてがあなた自身に当てはまるものではありません。情報を得ることで不安が強まるなら治療の方針が決まってから正確な情報を得るようにした方が良いでしょう。
強い不安が続くと動悸、息切れ、不眠などの身体症状が現れ日常生活に支障をきたす場合があります。そのような場合は早めに医療スタッフにご相談ください。
(詳しくは患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023 年版「乳がんと診断されたら」 をご覧ください。