退院する頃には、手術の傷はシャワーで濡らしても大丈夫な状態になっています。リンパ液を体の外に出すために入れた管(ドレーン)が抜けた跡や、傷の周囲は時間経過とともに赤みや腫れが引いていきます。傷からガーゼや絆創膏に少しつくくらいの液が出てきても問題はありません。その場合は服が汚れないようにガーゼで覆って下さい。ただし、真っ赤に腫れあがってきた、高熱が出る、膿が出てくるなどの症状がありましたら、傷が感染している可能性があるので病院に連絡してください。
また、術後の傷についてはできるだけ退院するまでに見ておくようにするとよいでしょう。難しい場合は、無理せずご自身のタイミングで構いません。事前に医師から説明を受けていても、実際に初めて見るときには緊張したり不安になったりされる方も多いです。看護師がそばにいることにより安心につながる場合もありますので、遠慮なく病棟や外来の看護師に声をかけてみてください。手術後の下着や外見の変化については「アピアランスケアについて 」もご参照ください。