横浜市 よこはま乳がん

これから乳腺外科を受診する方へ

初診時の流れ

初めて乳腺外科を受診してから治療が始まるまでの流れについてご紹介します。受診される施設によってはあらかじめ予約を取ることができます。医療機関のホームページなどで確認しましょう。また、ほかの医療機関からの資料(診療情報提供書、画像など)や検診施設からの結果及びお薬手帳は必ず持参しましょう。

問診と初診察

問診では、現在の症状やこれまでの病歴(ご本人及び血縁者)、ご使用中のお薬、妊娠や出産歴などの他、生活に関係する事(仕事、家族、嗜好品など)をお尋ねします。問診の内容は、乳がんの診断と治療を行うときの大事な情報となりますで可能な限りお答えください。病院によっては問診票に記入していただく場合もあります。初診察では、問診内容と他の医療機関からの資料内容を医師が確認し、今後の診察の進め方や必要な検査をご説明します。

初めての場所や初対面の医療スタッフに緊張されるかと思いますが、ご不明な点は遠慮なくお尋ねください。

診断に必要な検査 1

マンモグラフィ

乳房専用のX線撮影で乳房を板で圧迫し、薄く伸ばした状態で撮影することでしこりが観察できます。また、触って見つけることのできない石灰化病変(白く写る点)を見つけることができます。ただし、閉経前の方や授乳中など乳腺組織が多い場合、全体が白く写って病変が見えにくい場合があります。板で圧迫されるため乳房が張っているときなど痛みを感じることがあります。辛いときは撮影スタッフにお知らせください。

乳腺エコー(超音波)検査

上半身の衣服を脱いで診察台に横になり、皮膚にジェルを塗って超音波を発するセンサーを使用して乳房の中を観察する検査です。触診ではわからないしこりを発見したり、形から良性か悪性かを判断します。被ばくの心配がないため妊娠中の方にも受けていただけます。

診断に必要な検査 2

マンモグラフィや乳腺エコーでしこりや石灰化が見つかり、悪性の疑いがある場合に診断の確定のため細胞診さいぼうしん組織診そしきしんを行います。

細胞診:採血時に使用する細い針を病変部に刺し、吸引して細胞を採取したり、乳頭からの分泌物を採取してがん細胞がいるか調べます。検査後は絆創膏を貼って帰宅し通常の生活ができます。検査から1週間程度で結果が出ます。

組織診:乳房の病変周囲の皮膚や組織に局所麻酔をして、小さく切開し、ボールペンの芯ほどの太さの針を刺して病変部の組織を採取します。細胞診より採取する細胞が多く、悪性であった場合、がんの性質についても多くの情報が得られます。検査から2週間ほどで結果が出ます。検査後は止血確認し、針を刺した部位を圧迫して帰宅します。当日は入浴、飲酒、スポーツは控えて、痛みがある場合は鎮痛剤を服用して様子を見てください。痛みが治まらない・赤く腫れる・出血が続くなどありましたら検査した医療機関に連絡しましょう。

治療法を決める検査

乳がんと診断されると病期や治療法を決めるための検査を行います。採血、心電図、胸部レントゲン(X線)検査などのほかに転移の有無を調べるCT検査、乳房内での病変の広がりを調べるMRI検査があります。

CT検査:ドーム型の機器に横になり、X線を用いて頸部から腹部(もしくは首からおなか)までの輪切りの横断像を撮影します。乳房周囲のリンパ節や肺、肝臓などへの転移を調べることができます。通常、造影剤を使用しますが、喘息の既往や腎臓機能障害、造影剤アレルギーがある方は、使用せずに撮影します。

乳房MRI検査:うつ伏せでドーム型の機器に入り、磁気を用いて乳房内を撮影し病変の広がりを確認します。手術方法や切除範囲を決めるために使用します。CT検査とは違ったタイプの造影剤を使用しますが、喘息の既往や腎臓機能障害、造影剤アレルギーがある方は受けられません。検査室に金属は持ち込めないので、体内金属(ペースメーカーなど)がある方は受けられない場合があります。また金属が含まれるお化粧やアクセサリーは外す必要があります。

≪CT検査やMRI検査は初診日に予約を取って、後日受けることが多いです≫

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