横浜市 よこはま乳がん

これから乳腺外科を受診する方へ

乳房にできる病気

乳腺外科では乳房のしこりや痛み、乳頭分泌物などの症状がある方、乳がん検診で精密検査を勧められた方の 検査、治療を行っています。

乳腺外科で扱う疾患について

しこりや違和感、乳頭分泌(乳首から汁がでること)、腫れや痛みなど、乳房や脇の下に関する心配がある方、乳がん検診で精密検査を勧められた方は、乳腺外科にご相談ください。問診、視触診、マンモグラフィや乳房超音波等の検査を行い、乳房や脇の下に異常があるかどうか詳しく調べます。(詳しくは患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023 年版「乳がん検診と診断の進め⽅」 をご覧ください)。

乳房にできるしこりには良性のものと悪性のものがあります(次項参照)。マンモグラフィや超音波の見た目で判断できることもありますが、見た目で判断できない場合は細胞診(さいぼうしん)組織診(そしきしん)といった検査で診断をします。しこりを感じたり、検診で要精密検査になったからといって、悪性(乳がん)とは限りませんので慌てずに医療機関にご相談ください。

脇のしこりは、リンパの腫れであることが多いです。腕の火傷やケガ、アトピー性皮膚炎やワクチン接種などでリンパ節が腫れることがあります。痛みを伴うときは、炎症であることが多いです。一方、乳がんが脇のリンパ節に転移をすることがあるほか、悪性リンパ腫などでリンパ節が腫れることがあります。診断のために、生検や摘出手術を行うことがあります。

良性腫瘍と悪性腫瘍について

良性のしこりには、 線維腺腫(せんいせんしゅ)、良性葉状腫瘍(ようじょうしゅよう)乳管内乳頭腫(にゅうかんないにゅうとうしゅ)嚢胞(のうほう) 、乳腺症などが挙げられます。良性であれば命にかかわることはありません。様子を見る場合がほとんどですが、腫瘍の種類や大きさによっては摘出手術を行う場合もあります。

授乳を問わず、乳房が赤く腫れて炎症を起こすことがあります。(うみ)がたまっている乳腺炎であれば膿を出す処置や手術が必要となることがあります。乳房の痛みや違和感の原因は乳腺症であることがあります。乳腺症は、乳腺がさまざまな形で増える状態をいいます。乳腺が張った状態となり、痛みを伴う場合がありますが病気ではありません。乳がんで痛みを生じることはまれとされています。

悪性のしこりには、乳がん、悪性葉状腫瘍あくせいようじょうしゅよう肉腫にくしゅ などがありますが、ほとんどの場合は乳がんです。乳がんにはいくつかのタイプがあり、タイプや進行度(乳房の中や、体の中の広がり具合)によって治療方法が異なります。

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